マルトウコンパック_燃料電池特集

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燃料電池特集

11.gif近頃なにかと目にすることの多い 燃料電池。
かわら版でも何度かとりあげていますが、
今まで掲載された記事をまとめてみました。

1.燃料電池時代の始まり
2.燃料電池の見学会、各地で盛ん
3.旧聞・新聞より 燃料電池
4.燃料電池車、走る!?
5.未年のLPガス業界大予想より 燃料電池はどうなる
6.こんなところにも燃料電池

見学会、各地で盛ん

12.gif次世代のLPガス新需要を担うと見られる燃料電池への関心が急激に高まりを見せ、このところ研究会や見学会が各地で行なわれています。5月16日には石油産業新聞社主催の「燃料電池セミナー」が東京で行なわれ、予想以上の参加者で熱の高まりに驚かされました。  弊社でも4月に横浜で「燃料電池の見学と研究会」を催しましたところ定員25名を超す35名の熱心な事業者各位が参加され、非常に盛況でした。  製造メーカーの製品発表が間近に期待される中、いよいよ夢の燃料電池が現実のものになってきたようです。

(H12年6月 かわら版10号)

旧聞・新聞より

13.gif かねてより話題沸騰の感があった燃料電池が、電機メーカーなどの開発進展に伴って、急速に現実性を帯びてきた。三洋、松下、東芝など電機メーカーを中心に、家庭用の燃料電池の実用化を目指した開発が進んでおり、2~3年後には市場投入される見通しだ。  LPガス業界にとっては、問題はランニングコストで、従来の購入電力と比較した場合、LPガス価格が110円/Kgあたりが平衡価格といわれており、消費者メリットを考えた場合80円/Kgというのが妥当な線と考えられる。LPガスの売価としては、かなり低価格であるが、これからの新需要分野として、仕入原価、流通コストの引下げ努力により対応する必要がありそうだ。

(H13年2月 かわら版12号)

燃料電池車、走る!?

14.gifトヨタ、ホンダから間もなく発売、というニュースが流れる中、それに先駆けこのたび本社に水素を燃料とする燃料電池車がお目見えしました。  とは言っても人が乗れる大きさではなく、写真のごとく燃料電池の仕組みが分かる模型の車です。  製品車両はドイツ製で、直径4センチの水タンクを2基と、水素と酸素から電気を発生させる燃料電池、それにタイヤを駆動するためのモーターを搭載したミニチュアカーですが、ちゃんと路面を走ります。  
 原理的には、太陽発電装置か乾電池によって水から電気分解された水素と酸素をタンクに貯め、それを燃料電池に通して電気を起こします。そこで発生した電気をエネルギーとしてモーターをまわす仕組みです。  
 水から水素と酸素を取り出し、それを使って発電し、使われたガスはまた元の水に戻る、というように資源を無駄にすることなく、また汚染物質ゼロの理想的なサイクルエンジンです。  「将来LPガスを利用した燃料電池車が走るといいな」という当社のスタッフの願いを背負って、今日も元気よくフロアを走り回っています。

(H14年8月 かわら版16号)

未年のLPガス業界大予想

15.gif市ガス(LNG)仕様の燃料電池は、巷間伝えられる所では今年中にも1Kw級家庭用の実用機が発表されるようですが、LPガス用のものは開発がかなり遅れています。  LPガス用の燃料電池開発の大きなネックは、似て非なるLNG用のものと比べて、LPガスの場合その組成がボンベの使い始めと終わり頃とでは大きく変化し、硫黄分やブタン分などの分離が一筋縄ではいかない、という所にあります。  各研究機関では、触媒や特殊フィルターの開発研究が進められていますが、見通しとしてLPガスの家庭用燃料電池が市場にお目見えするのは、早くて2007年頃になる予想です。  今後、最も大きな課題として、発電コストが見合うかどうか、つまり、LPガスの供給コストがいくら位なら普及するか、という問題があります。
 発電効率のとり方によっても異なりますが、ある試算によると、電気、給湯両方の利用を考慮した上でのLPガス供給単価は、180円/Kg位でなければ通常の電力と太刀打ちできないと言われています。  燃料電池は、電力対策の切り札として注目されていますが、早い時期の技術面、経済面での問題解決が待たれる所です。

(H15年1月 かわら版17号)

こんなところにも燃料電池

16.gif 昨今、なにかと話題の燃料電池ですが、ついに携帯電話まで燃料電池の波が押し寄せてきています。  6月5日、ロイター通信発「NTTドコモ立川社長が記者会見の席で早ければ来年にも燃料電池搭載の携帯電話が誕生することを明らかにした」との発表がありました。  早速調査したところ、今年の初めに携帯電話メーカーのNECから以下のような発表があったことが分かりました。  
 NECでは、「カーボンナノホーン」という材料を用いた小型の燃料電池の開発に成功。 26~28日に幕張メッセで開催されている「nanotech 2003国際ナノテクノロジー総合展」で、携帯電話やモバイルパソコンを作動させるデモンストレーションを行った。 NECは、この燃料電池を搭載するノートパソコンのモックアップも展示。2005年にはモバイル機器用の電池として実用化させたい。  
 動作原理としては、燃料にメタノールを利用し、注射器で注入するといったまだ試作段階のものですが、NTTドコモの発表からみて、現在はかなりの段階まで開発が進んでいるものと思われます。  このような記事をみても燃料電池の開発が急ピッチで進み、実用まであと一歩というのがわかります。では、LPガス用の燃料電池はどうか?これはとても気になることですが、次回特集を組んで発表したいと思います。

(H15年6月 かわら版18号)

燃料電池時代の始まり

17.jpg 今、一般需要、オートガスに続く第三のLPガス需要として、燃料電池についての話題が注目を集めています。燃料電池は、水素を原料として電力を得るもので、既にLNGやLPガスなどの炭素水素を使った燃料電池の実用プラントの稼動が全国数ヶ所で始まっております。
 燃料電池の原理は簡単です。水の電気分解では、水に電気を通すと水素と酸素に分かれます。逆に燃料電池では水素と酸素を科学的に反応させる事によって電気が生じ、水ができます。LNGやLPガスを使った燃料電池では、炭化水素の中から水素を抽出して、それを原料として化学エネルギーを電気エネルギーに変える、というものです。原料としては水素そのものが理想ですが、一般的に供給しやすい都市ガスやLPガス、メタノールなどの燃料から「改質装置」という分離装置を使って抽出した水素を利用します。
 これまでコージェネとして普及してきた、LPガスなどを使ってエンジンで発電機を駆動させていた方式と異なり、燃料を直接化学反応させて発電する方式なので60%という高い変換効率が得られるといわれています。水素を燃料にして電気を発生させるのは図式のような仕組みで、燃料極から水素を、酸素極には酸素(空気)を供給して、電解質を境にした燃料極と酸素極との間に生ずる電位差を電力として取出します。炭化水素を使えば排水されるのは水と炭酸ガスだけという事になり、クリーンなエネルギー利用にもつながります。  問題は1キロワット当りの発電単価で、いまのところ設備が高額なのと原料単価の関係から、電力会社の電気代と比べて倍近いといわれていますが、近い将来量産化が進めば価格も下がり、急速に普及していく事が期待されています。